17、テキサスサウンド その2(テキサス女性の魅力)

第2章 テキサスサウンド・女性の魅力


先の文ではとても書けないほどテキサスカントリーミュージックは深かった
音楽には光と風が必要だ・・と言う観点からすればテキサスほどの
恵まれた土地はない。そして女性だ。
まだ、女性の歌手や、アウトロー、テハノ、やカントリーミュージック全盛期を生きた人々を語り尽くしてない。

女性歌手 テキサスの女性は凄い、そしてたくましい。
自分を主帳し、強く生きている。
結婚したか、しているかは別として、いつの間にか子供もいて、年齢を重ねても新しい目標に向かい生きている感がある。

ジェッシー・コルターJessi Colter 1943年、フェニックス、アリゾナ、宗教家の娘に生まれ1970年ころからアウトロー・カントリームーブメントの、ピアノを弾く。
1969年にウエィロン・ジェニングス Waylon Jenningsと結婚した。

彼との「Wild Side Of Life」を定番として、That The Way A Cowboy Rock and Rolls, Storms Never Endsなど。僕もなぜかLPを3枚
持っていた。半世紀近くも前に何か魅力を感じていたのだろう。
現在は子供のための歌、自作の童謡か、を歌っていると言う。時代の変遷への合わせが上手だ。

キミー・ローズKimmie Rose1954, ウィチタホールズ、テキサス生も良い。クリスチャン・フォークの歌手で、アウト・ロー・サウンズ・イベントの人気者だ。West Texas Heaven, Hard Promise To Keep そして「Just One Love」自作の歌がヒットした。

タニア・タッカーTania Tucker1958、セミノート、テキサス生は13歳でデビューした。子供の頃から、ロデオのイベントで唄っていた。

写真「Country Heroes」


彼女は少女から成熟した女性そして今と3時代をカントリー一筋にきている。

1972年 Delta Day,
1975 San Antonio Stroll,
It’s A Cowboy Livin’ Night
Texas When I Die   Ed Bruce作
The Wheels of Laredo
TNTと言うLPアルバムを持っていた。爆薬のTNTと彼女の
名前をかしたタイトルだ。

だがこれ以降、人気はいま一つになったが、ロックの波に乗れなかったのだと感じた。彼女は元よりカントリーの女、バラードで感情を語るのだ。しかしカムバックした。
最近の「Bring My Flowers Now」が良い。彼女の声は少女の時から変わらない。この曲はピアノの伴奏だけだが、このピアノを弾く人が凄い。
ブランディ・カーライルBrandi Carlile 1981、西海岸の人だ。女性シンガーソングライター・プロデュサー、グラミー賞を何回か受賞している。自分ではカントリーだけは唄わないそうだが、美人。女性の妻に2人の子がいる。LGだ。路上でヤマハピアノを弾き、カウボーイハットの鍔に手を掛け互いに挨拶するシーンが良い。
この歌はタニアとブランディの共作で、2019年グラミー最優秀カントリー曲だ。
タニアは永遠のカウガールだ。年を重ねてもテキサスの女は強い。

リーアン・ライムズLeeAnn Limesとタニア・タッカーは少女の頃大デビューしたと言う共通点がある。
リーアン・ライムズLeeAnn Rimes 1982年生は伝統的カントリーバラード曲を上手にこなす。これからが期待できる人だ。

LeeAnn Rimes

デキシーチックスのナタリーはテキサスギャルだが、理屈っぽい。
テキサスの女は単純明快が良い。

Kacey Musgraves

ケーシィ・マスグレーブKacey Musgraves 1988、ゴールデン、テキサス生はミレニアムシンガーで、ティラーほど理屈が先には立たないが、それでもある程度はしょうがない。8歳から唄っていたそうだ。
バンジョーやマンドリンにも長けている。グラミー賞も幾つか。
大胆かつ奇抜な衣装、歌はうまい、美人で演技が出来るからVEVOで大活躍だ。ジジィ受けする。

「Forever Country Songs」カントリーソングズ永遠にと言う趣旨で古い曲も唄う。
On The Road Again,
I Will Always Love You
しかしそんなジジィ臭いサウンドでなくて、新しいテキサス風の
Blowin’ Smoke
Follow Your Arrow
Mama’s Broken Heart
Biscuit
Rainbow
Butterflies  などが彼女の持ち歌だ。
いろんなサウンドを唄えるし、これからのアーティストだ。

リンダ・ロンシュタットLinda Ronstad 1946、ツーソン、アリゾナ生まれもヒスパニックと歌からやはりテキサスサウンドの人だ。


カルフォルニアのイメージが強かったが、現在、療養中で引退しているが、CNNがインタビューした際にスペイン語の歌曲、「バイア・コンディオス」Vava Codiosを唄っていた。
2014年、彼女を記念したコンサートでテキサスサウンド、ロイ・オービソンRoy Orbisonのブルー・バイュー「Blue Bayou」、テキサス州南東部の綺麗な水のメキシコ湾に流れ込む川で魚を取る人を唄った曲があった。リンダのヒット曲だ。
エミルールー・ハリスEmmylou Harris、キャリー・アンダーウッドCarrie Underwoodと珍しい、ロックギタリスト、Bonnie Raitt1949年生、のトリオだ。

テキサスに代表されるカントリー、南部の女は強いのだろう。長年の厳しい自然、そして移り変わる世の中に鍛えられている。
彼女たちは男が好きだが、でも女でも良いと言うような主張が聞こえる。男がだらしがないからだ。そういう彼女たちの主張を歌に聴くのはとても楽しい。
まだテキサスは語り尽くせない

第3章につづく