8、ビンス・ギルVince Gill

僕の好きな音楽のひとつだ。それに実際のステージ、ナッシュビルに行った。
現在の彼のサウンド、リズム楽器はあまり立たず、メロディメインの所謂
ソフィステケ―テッドだ。
現在も大いに現役だが1990年代、彼はカントリー界の優等生を言われた。
彼のソフトバラードはカントリーではないと時々批判の記事がある。
でもビンスはカントリーミュージック界ではとてもトラッドな人なのだ。
そのトラッドな感じの歌が、Go Rest High On The Mountainだ。アリソン・クラウツと
リッキー・スキャグス、Alison Kraus and Ricky Skaggsとの共演だ。インストが良い。

この歌はジョージ・ジョーンズの葬式でパッツイ・ラブレスPatty Lovelessと唄った。

1957年オクラホマ生、高い、甘い、かすれる声だ。
背が高く、若い時、ロックをやっていたころハンサムでもてた。
ビンス、今もハンサム、眼鏡をかけてとても家族的雰囲気が加わった。
僕は彼の容貌を弁護士のようだなと感じていたが、父親が弁護士で、好きでカントリーのバンドをやっていたそうだ。血は争えぬ。
父からギター、バンジョー演奏を習った。経済的には恵まれて育ったのだろう。人生の苦難とカントリーのDNA「幼いころの貧乏」はあまりなさそうだ。
2度結婚している。いずれも歌手だ。各々に娘がいる。
ステージで自分の家庭に触れたことを語る。
今の女房はエミー・グラントAmy Grant。彼女はカントリーゴスペルの歌手で、美人、
デュエットする。

ビンスとエイミー

この歌Look At Usは結婚式の定番だと結婚してない人から聞いた。長い人生に前向きな良い歌だ。
「昔の写真の君は今の君は変わらず。僕は今も君に夢中だ」と言う殺し文句がある。

ビンスは1980年代後半から20枚のアルバムを出している。
1989年のWhen I Call Your Name はこのサイト、勝手社会学3、「男と女」にある。
男は女より男女問題では愚かで未練たらしいとある歌だ。
グラミー賞、1990年代は毎年、すでに18回受賞している。丁度、僕がアメリカにいた頃なので、見ていた。
彼のアルバム、ベイカーズフィールド Bakersfield 2013はこのサイト、アルバム3,にある。

I Still Believe In 1992の映像は、無人のオープリーハウスが舞台で、ギター好きには応えられない。

彼の歌のリスト
When I Call Your Name 1989
Don’t Let Our Love 1992
One More Last Chance 1992
Never New Lonely
Oklahoma Borderline
When Love Finds You
などなど多くの歌を自分で書いて唄った。

If You Ever Have Forever In Mind は行動的な彼女と消極的な自分を対比、それでも彼女を
愛す、No Future no Past ,I may be a fool to loveと続く。

彼の作品は僕の好きな曲ばかりだが、スローで高いキーのバラード、自分で演奏したり唄ったりは難しい。
必ず歌の前にちょっとかすれた声で観客に何かをしゃべるがこれがとても受けている。
人間的で威張らない態度が良いと。
ギター演奏は相当に上手だ。
彼は若者ミューシャンへの講座とか、先輩たちとの共演とか、何かの式典とかに
良く顔をだす。それらの活動はブルーグラスサウンドが多いと感じた。
ゴルフはプロ並みだそうだ。
カントリーミュージック界随一の優しい男と言って良いのではないか。
この項以上