7、ウィリー・ネルソンWillie Nelson 「ファースト・ローズ・オブ・スプリング」 この春最初のバラFirst Rose Of Spring

今年2020年5月発売と言うことで注文していたが、コロナのため延期されて、
7月中旬にCDが届いた。毎晩、聴いている。
ウィリー・ネルソン87歳の快挙で僕の計算によれば彼の100枚目のアルバムだ。
結論から言えば、物語調バラードの構成で年寄りには良い。昔の快い思い出にひたり、なんとなくゆっくりできる。「しぶい」の一言だ。
こういうアルバムはプロデューサーが重要だ。バッディ・キャノンBuddy Cannon
有名歌手のアルバムつくりとソングライターsongwriterだ。1947年テネシー生、ウィリーとは長い付き合いらしい。このアルバム中、2曲書いていた。

バディ・キャノン右、かなりのじいさんだ

ここではウィリー・ネルソンがこのアルバムで唄った曲を、できるだけオリジナルシンガーのもので紹介した。ウィリーのアルバム制作意図がより理解できるからだ。ウィリーも許して呉れるだろう。映像的に楽しい。

曲目は
1, First Rose Of Spring 2018 by Randy Houser
2, Blue Star 2019 by Willie Nelson and Buddy Cannon
3, I’ll Break Out Again Tonight 1969 by Sanger Shafer and Doodie Owens 1969
この歌は好きな曲だ。プリズンソングだ。「俺を塀の中に閉じ込めているが、心は閉じ込めて置けない今夜脱獄する。」でもこれは想像の中で、「そして青いスーツにネクタイを締めて、家に帰り、君に会っている。」と言う歌で、作曲者2人は往年のテキサスカントリーの人達、
1930年代初頭の生まれ、ウィリーの先輩だ。シェーファーはジョージ・ストレイトGorge StraitのAll My Exes Live In Texasを書いたひとだ。
この映像は、プリズンと言えばマール・ハガード、そしてこのアルバム9番のオリジナルを
唄った、Johny Paycheckのステージだ。Johny Paycheck 1938テキサス生、ウィリーと長い付き合いの人だ。彼の人生そのままの歌。バーで発砲して逮捕されたことがある。

4、Don’t Let The Oldman In (年寄りを入れるな) 2018  by Toby Keith  

テキサスカウボーイ、トビー・キース

トビー・キース1961、オクラホマ生、の歌だ。トビーは1990年代から活躍している。映画「Crazy Heart」にも出ていた。この歌はクリント・イーストウッドClint Eastwoodの「運び屋MULE」に使われている。映画の中では運び屋が走るシーンに「On The Road Again」がラジオから流れていたが。イーストウッドはとても好きな映画人だ。彼には文句がない。
老人を仲間にするな、老人は外に出ろ、まだ天国に行くな、いろんな意味があるようだ。

殺し文句はI Knew All My Life, Try Love on Your Wife, Stay Close with Your Friends など歌詞も泣かせる。

5、Just Bummin’ Around by Pete Graves 1953この人もテキサス。この歌、元はカントリーだがジャズにして唄っている。ウィリーはジャズも自信がある。

6、Our Song 2020 by Chris Stapleton

クリス・スタプルトン

クリスは1978アーカンソー生、ミレニアムシンガーだ。Tennessee Whiskyの作者。
この歌はナイーブな詩だ。I need you like a singer needs song.と言うのが殺し文句だ。

7, We Are The Cowboys 1981  by Billy Joe Shaver1939、ビリー・ジョー・シェイバー、テキサス生。この人もウィリーの古い友人で、辛酸をなめた人生、右手の指が2本ない。この歌は彼とウィリー、クリス・クリストファーソンKris Kristofferson,そしてウィロン・ジェニングスWaylon Jenningsの4人のコラボが有名。

8, Stealing Home 2002  by Marth Cannon Goodman
9, I’m The Only Hell My Mama Ever Raised 1975 by Wayne Kempt,
10, Love Just Laughed 2019 by Willie Nelson and Buddy Cannon
11, Yesterday When I was Young 1965 by Charles Azavour
このアルバムを開いて直ぐに、この歌が最後の曲だったことに気が付いた。
シヤルル・アズナブールは僕の時代では誰でもが知っていたシャンソン歌手、ソングライターの曲だ。彼はエディト・ピアフのツアーに同行して、アメリカでも知られていた。
歌は映画の主題歌になり、カントリーでは「歌手よりはコメディアン」とバック・オーエンスに言われたロイ・クラークRoy Clarksが意外にも唄った。他にも多くの歌手の持ち歌になった。
この映像はエルトン・ジョンElton John とアズナブールのコラボ。

かくて、このアルバムは古い人達の懐かしい曲と新しい人達の最近の曲がちりばめられている。ウィリーとバディは慎重に歌を選んでいた。可能性のある作者の可能性のある歌だ。伴奏は控えめでウィリーのギター、トリッガーを立たせて、小弦楽器、フィドルなどは聴こえない。独自のサウンドにした。
タイトルのFirst Rose OF Spring 2017はRandy Houser, Aleen Shambin, Mark Besson彼らもテキサスを中心に活躍した、すでに老年に掛かっている熟練者が最近書いた。
そして、このアルバムのテーマは「時間の流れ」だと感じた。長い時間を生きてきた人間、皮肉にもコロナという未曾有の危機のなか、人間がもった時間、残された時間、大げさだが、つまり人生を考えさせた。この項以上