7、カントリーミュージックのサウンド

全てのサウンドは人との出会いを作るためにある」と言う言葉を聞いたが、その通りだと思う。この言葉は別にカントリーミュージックだけでなく、あらゆる音楽にもそしてアートにも共通するだろう。音楽は人と人を結び付ける共通の概念、価値観であり、そこに相い通じる感覚があればその楽しさは何倍にもなると言うのが僕の思い込み論だ。
「サウンド」とは何か?その定義を求められれば、「自分スタイル音楽」と答えたい。
プロの音楽家は勿論、自分スタイルは必要であり、僕のような素人でも重要だ。

カントリーミュージックには大別して地域を表す言葉で言えば3つのサウンドがあるだろう。しかしその各々も幾つものサウンドで形成されているので単純に分類は出来ない。
カントリーだけでも数えきれないほどのサウンドがある。

は「 ナッシュビル」サウンドだ。ナッシュビルはアパラチア山脈から降りて来たテネシー州で、更にミズリー、カンサス、オクラホマ、アラバマ、ジョージア、ノースカロナイナ、バージニアなどと全のカントリーミュージック中心地だ。
ここには様々なカントリーミュークに関係する組織や機関、版権出版会社、スタジオそれにライブハウスがある。でもカントリーだけでなく、彼らはこの地を「ミュージックシティ」と呼んでいるが、他のジャンル音楽の録音などの産業がある。僕の古い友人の磯崎さんはニューヨークの高名なバイオリンニストで、バイトで頻繁にナッシュビルに行っていた。

は「ウエストコースト」サウンドだ。代表的なのは「ベイカーズフィールド」だが、今はラスベガスやカルフォルニアを中心とした西海岸に存在するのではないか?最近は行くチャンスがなく、確証はないが、ラスベガスにはカジノのショーそして北のほうに幾つものカントリーライブハウスがあった。ネバダ、ワシントン、オレゴンなども含むだろう。

そしては「テキサス」サウンドだ。伝統的なカントリーミュージッシャンの多くがテキサスの人だ。カントリーダンスも盛んだ。もしかしたら、ニューメキシコ、アリゾナなども
含むだろう。

テキサスの有名カントリー歌手はとても多い。様々な種類のサウンドがあるがその異色の例を挙げると、フレディ・フェンダー(Freddy Fender)1937-2006と言う歌手がいた。
彼はメキシコ系で恐らく人生の辛酸はなめ尽くしたのではないか?海兵隊を飲酒で除隊になり、刑務所にもいた。でもメキシコ系を自分のサウンドにした。セリーナ(Selena)1971-1995,彼女はカントリーではないが、に代表されるアメリカン・テハノをカントリーに生かした。

セリーナは若くして殺されたが。
古くからメキシコのメロディはホンキートンクで演奏されたと聞いた。メキシコ鉄道が楽譜を出版して配ったからだと言われていたが。

Freddy Fender 1977 Tejano Country Singer

丁度、食べものでもTEX-MEXが流行ったように独特さを活かした。歌にはスペイン語が入り、メキシコのサウンドも入る。バンドはグリンゴ(Gringo)だが。彼のサウンドが受け入れられたと言う事実はとてもアメリカ的だ。メキシコ系おばちゃんたちに人気があった。
自分のサウンドと言う意味ではフレディは良い例だ

1975年,およそ10年前のBen Peters 作曲の「Before The Next Teardrops Fall」が大ヒットした。この例のようにカントリーミュージックと言うジャンルでも様々な展開、サウンドがあるのでその楽しみは深い。

1,2,3、各々のサウンドとフレディのことは各々の項を作りもっと詳しく書く。