5、カントリーミュージックの楽器

初期のサウンドは伝統的な楽器で構成されていた。
ピアノ、ギター、ウッドベース、マンドリン、フィドル、バンジョー、アコーデオン、ハーモニカ、小型の竪琴、タンバリンなどだ。ナッシュビルのカントリーミュージックアソシエーションが楽器の使い方や編成を決めていた。当初は電子系やドラムスも使えなかった。
第Ⅲ期よりドラムス、スティールギターにエレキ楽器がメインになる。現在のサウンドは電子楽器がメイン。
サウンドは段々に賑やか、様々リズムが強調されている。
僕が不思議に思うのは、各種のスティールギターだ。 

(伝田兄弟さん、銀座オールディーズでの演奏)

スティールギターは音域が広く、優雅な音色だ。ビューン、ヒュルヒュル、ビューンと奏でる。1920年代よりカントリーミュークに使われ始めた。カルフォルニアで知ったがハワイから来たと。確かにハワイアンはウクレレ(ポルトガルの船員が伝えてと)とスティールギターが主なる楽器だ。ではそれはどこから来たか?僕の推察だが、日本の大正琴だと思う。ハワイには大正から昭和、今でも日本の多くの芸能人が行く。大正琴に電子的要素を付加したのではないか?

カントリーミュージックの楽器編成はブルーグラスサウンドが基本でそれにリズム楽器のドラムスが加わり、さらに電子化された。メロディを奏でるフィドルやスティールギター、リードギターにリズムのベース、ドラムス、これらのハーモニーとバランスが重要なのは言うまでもないが、僕は特にスティールギターの優雅さがカントリーミュージックの特徴だと思う。そういう曲で言えばプライベートコンサートは様々な楽器のハーモニーが楽しめる。