3、カントリーミュージックの歴史区分は・・

歴史的な区分は幾つかある。例えば今は全てが「コンテンポラリー」(つまり現代)だが、僕の区分ではこの音楽がコンテンポラリーを呼ばれていた1980-90年代を「コンテンポラリー」として今は「ミレニアム」とした。その方が分かり易い。
アメリカでの区分も大体5期にしている。
かくして僕の時代区分は以下の通りだ。


I期:トラディショナル 

アメリカ内で伝統的な曲がひとつの
ジャンルを形成しだした頃。19世紀末から20世紀初頭、家族か村の単位の広がり、手製楽器も遣われた。ジャンルとしては多岐、マウンテン、ブルーグラス、フォーク、カウボーイ、教会など。
元はヨーロッパのメロディだが、アパラチアなどで伝統的なサウンドとして発達した。1930年代、ある学者が山に入り、人々の演奏や歌の音源をとり研究したものがある。興味深い。


II期:クラシック 

1920-40年代 
ラジオ放送が発達しカントリーは南部、中西部で一層ポピュラーに
なった。自動車の発達で楽器を運び、ワンナイトスタンドと言う野外コンサートも盛んになった。大恐慌の影響を大きく受けて、人々は流浪の旅に出た。人生の悲しみが大きなテーマだった。SP、シングルの時代でもあった。良い曲が多いが音源が限られている。


III モダン 

第二次大戦後から1970代 僕の好きな曲や歌手は多く、この時代で出現した。それらはこのHPで紹介していく。文明は第2の時代、テレビ放送に拡大した。テレビの○○ショーはスポンサーがつきほとんど毎日どこかで放送された。LPの時代


IV コンテンポラリー 

1980-90年代
音楽はビジネスになり、この期間はグラミー賞などが話題になり、この頃デビューした人々は良い時代を過ごし現在も活躍している。
ソフィケィテッド・カントリーとかも呼ばれているが、少し凝った
サウンドだ。観光的にカントリーライブも多くの人々を集めた。
そして音質が良く長時間のCDの時代だ。


V ミレニアム 

今のサウンドだが、ほとんどの人気者は人生の苦難を経験してないと思う。インターネット、ユーチューブ、ダウンロードで楽しむ。
文明論的に言えば第3の時代だ。歌手は歌だけでなくSNSでの社会的発信が重要な要素とみなされ、その活動は社会に大きな影響力がある。


VI 今後

ミレニアムに入り20年間が経過した。そろそろカントリーミュージックは次の世代を迎える時期にきた。この音楽には120年間の歴史があるが、その前半は男性ばかり、最近、女性が急速に存在感を増している。1990年代から現在までのジェネレーションはとても活発だ。そして貧乏や弱者とは関係もない堂々たる美人揃いだ。恐らく僕の勝手な予測だが、 これからは女性が主流になるのではないか?作曲、作詞、演奏、歌手やデレクション、プロデュースや興行、その他ビジネスで。
何よりも女性歌手はSNSの発信が圧倒的に上手だ。
業界の底辺カウガールズがカウボーイを超える、彼女たちはもっとロデオに出てくるだろう。そういう時代は他の音楽やビジネスでも近い。