6、Dwight sings Buck(デワイト・ヨーカム、バック・オーエンスを唄う)2007年

すごくしゃれたタイトルのアルバムだ。前年に死んだバック・オーエンスをデワイトが、SING BACKとかけている。彼は唄っただけでなく、プロデュースもした。
デワイトがバック・オーエンスの数ある曲の中からどういう選び方、唄い方をするかも大いに興味があった
この時期、僕は日本に戻り、自分の好きなことをしていたが、射撃の大会で
アメリカに行き、あちこち旅行した。最後にNYで、小さなホテルに滞在し、昔懐かしい場所を多く訪れた。14丁目のタワーでこのアルバムを買った。この店も今はない。
デワイトは51歳の誕生日にこのアルバムを出版した。彼はバックの歌をコピーするのではなく、新しくするとした。
なるほど、サウンドはドラムス、ベースのリズム、ギターの新たなサウンドを強調して、フィドルやアコーデオンも入れた。それでいて、バックの懐かしい雰囲気は残した。

デワイトとバック、赤いキャデラック

アルバムの曲目は
1、 My Heart Skips Away
2、 Foolin’ Around
3、 I Don’t Care Just As Long As You Love Me
4、 Only You Can Break My Heart
5、 Act Naturally (by Von Morison and John Russel)
6、 Down On The Corner Of Love
7、 Cryin’ Time
8、 Above And Beyond
9、 Love’s Gonna Live Here
10, Close Up The Honky Tonk (By Red Simpson)
11, Under Your Spell Again
12, Your Tender Loving Care
13, Excuse Me I Think I Got A Heartaches
14, Think Of Me (By Don Rich)
15, Together Again

ほとんどの曲がバック、ハーラン・ハワードの作曲だ。
トラック野郎レッド・シンプソンの曲でバックが唄ったがあまりメインにならなかった
クローズ・アップ・ホンキートンク」を選び、この曲はドワイトの持ち歌となった。
(思い込み論 2、ルーツ、ホンキートンクに5分間の長い凝ったバージョンがある)
バックの2大曲、「クライング・タイム」と「トッゲザー・アゲイン」を2曲とも選んだが後者はアレンジした。
ユーチューブで探した演奏はアルバムのものとは少し違うがアルバムの曲はそのまま画像限定で存在する。

この歌「オンリー・ユー」は評論ではロイ・オービソンRoy Orbisonスタイルとあったが、ギター合奏とキーボードメインの演奏だ。「君だけが僕の心を壊すことができる存在、最愛のひとだと。」ヒスパニックのギタリスト、エディ。Eddie Perezをバックコーラスでも使っているところが西海岸サウンドだ。

アイ・ドント・ケアー」は「北も南も、東も西も君が僕を愛していてくれる限り、何もかも構わない」と言う歌。この曲にもベンベンするギター音がある。デワイトはかわいらしいイラストが好きでファンクラブなどの通信に使っている。

アンダー・ユア・スペル・アゲイン」は「君は僕のものだともう一度言ってくれ、自分の殻から出て呉れ」と言う歌。
リードギターが2丁あり、ひとつは弦を緩め低く弾く、彼の当時のサウンド

アルバムに収められた曲は全てが優しい男が自分の願いと気持ちを唄う曲目であり、デワイトはバック・オーエンスのそのようなナイーブさを見抜いていて「カルフォルニア・ホンキートンク」の象徴としたのだろうと・・・僕は感じた。(この項以上)