昭和35年(1955)から45年(1965)が僕の青春時代だ。
その頃はクラシック以外の洋楽は軽音楽と呼ばれていた。
邦楽にポップスはまだなかった。歌謡曲と民謡の時代。
軽音楽のジャンルは広く、ハワイアン、フォーク、カンツオーネ、シャンソン、フレンチポップス、ジャズ、ラテン、映画音楽、イージーリスニング、ビッグバンドなどだ。
大学では様々な軽音楽部と言うのがあり音楽を皆で楽しむことが盛んだった。ダンパもあり。カントリーも勿論その一つだった。僕は運動部だったので、音楽のクラブはやってない。
当時、軽音楽をやっていた連中は楽器も歌もとても上手だ。
金がある学生だったのだろう。楽器を買って貰ったり、教えて貰ったり、その音楽のルーツを訪ねて旅行したりだったろう。
今でもその連中の水準は高く、フォークをやっていた人達が現在カントリーをやっていることが多い。
高校生から大学生に掛けて音楽は好きだったが、今のようにいろいろな楽しみ方があるわけではない。国民的な歌手、美空いばりさんはテレビに出るが、僕の好きな洋楽はラジオしかない。しかも録音とか勿論ダウンロードなんかもない。僕が好きな音楽はほとんどFENでしか聴けなかった。
日曜午前の3時間番組「カントリーカウントダウン50」を良く聞いた。これは良い曲だと感じても、1週間待たねば聴けない。
LP,SPも購入したがとても高価だった。LPは当時2700円。
今のCDよりはるかに絶対額で高い。
カントリーのライブハウスはお菓子屋の不二家が有楽町のコリドー街でやっていた。昼間、頻繁に行った。楽しかった。