2、ベーカーズフィールドに行った


2019年6月初頭、ロスの友人の手配で、行きはサンタモニカ、帰りはウエスト
ウッドにそれぞれ泊まり、自分で運転してベーカーズフィールドに往復し、現地に5泊した。

楽しかったです。
これも好きなサウンドがあればこそで、いろいろ勉強して来ました。

ベィカーズフィールドはロスの北から2時間のドライブ、内陸気候で暑かったです。泊まりはダウンタウンのパドレホテル、古い伝統のある建物でした。
快適で、リーゾナブルで、親切でした。パドレのアイドル、下

結論から言うと僕の好きなサウンドには出会えなかったですが。
特にスティールギターの「ヒュルヒュル、ビュンビュン」、エコーのかかった音は今の演奏では出て来ませんでした。
これは残念だったが、現地の空気を吸い、景色や人々を見て、かってあったサウンドの背景をはかり知ることができました

ダウンタウンの「フォクスシアター」昔はコンサートに使われた。

〇ベィカーズフィールドサウンドの生い立ちを知った。

大恐慌時代と不況時期を過ごした世代が移住してきた町で戦後興隆した。
ベィカーズフィールドはハリウッド、ラスベガスに地の利があるのと、太平洋戦争、朝鮮戦争時代、ハワイとのつながりが大きな地域だった。
ここから2時間ほど北、サンフランシスコ手前にあるモントレーはデルモンテ社があり、パイナップルの縁が。
カ州の多くの港からハワイに人や物資が行き来して、ハワイアンの「スティールギター」が持ち込まれたらしい。ハワイからの移住者も多い。
現在のベィカーズフィールドは人口約35万、石油産業、農業、牧畜が盛んで
人口の3割が白人、3割がメキシカン、その他が3割。
日本人や日系人には会わなかった。郊外に出ると石油の露天堀りが。

食事やドライブを楽しんだ。朝はカフェかダイナー、昼はメキシカン、夕方は肉

安い食事8ドル上とその10倍の下

〇バック・オーエンス「クリスタルパレス」

ステーキハウスであり、他にも同じようにライブ音楽、ダンスフロアのあるステーキハウスは町に幾つかあった。

2階から見たステージ

料理は歌手名のステーキ。写真の料理はヨーカンとバック・オーエンス。
値段は3-40ドル程度、カバーチャージは週末5ドル。

街の交通要所にあり、周りには観光客用のモーテルチェーン数軒。
国の内外からの観光客を集めていた。
月、火は休み、週末に人を集める。
料金は良心的。楽しめるところ。
カウボーイ、カウガールスタイルだと正面のテーブルで。
以下、三つのステージを聴いた。

① ノースバンド

恐らくカントリーが本業ではないだろうと言うサウンド CDを呉れた

ダンスフロアが大きく、最初の曲から最後まで踊る人々で溢れていた。

② ランディ・パリスとバッカルーズ

3人の元バッカールズメンバーとハワイ人の歌手のコラボ
女性歌手(ホールオブフェームにいた人)
このサウンド、バッカルーズのその後の影響が分かる

③スタンプルバンド 

クラシックなカントリーグループ
聴きやすい、ダンスし易いサウンド

〇スティールギターの消滅
キーボードで代わりをしているように聴こえた。

ほとんど使った曲がない。 情けないラップトップ

エルビスからバックへのプレゼントのキャデラック

その他訪問先

〇ベィカーズフィールド・ミュージック・オブフェーム

ホテルの近く新しい建物で、ツアー10ドルがある。
もっとも案内してくれた人はあまり音楽には詳しくなかった。
小ホール、スタジオ、ラジオ局、バーなどと廊下に展示がある。
カントリーミュージツクだけでなく、たまたま知っていたロックグループ「コーン、Koan」の展示もありそれもここのサウンドだと言うことだった。

ユーチューブのインタビューなどでここの廊下が良く使われていたが。

ボニーをバックとマールが挟んでいる珍しいイラスト

〇カーン郡博物館

サウンドの歴史紹介と展示
バックとハガードの2人に関する展示と、主要な歌手、これでどういう人が活躍していたかが判明した。
トミー・コリンズ、レッド・シンプソン,クリフ・クロフォード、
ファジィ・オーエンなど
ハガードの一家が不況期にオクラホマから貨車で移住して来て、親父がその貨車の板でこしらえた小さな家の復元の展示

トミー・コリンズ衣装

オーエンのスティールギター

ボックス・カー

〇カントリーギア店

少なくともこの町には2軒あり、品ぞろえ、雰囲気、規模、親切度などは最高だった。価格は高い。

観光客が来るのだろう。

〇ガンショップに行った

ベストを買い、帽子を貰い、拳銃の練習をしてきた

〇山にドライブした

同町はシェルネバダ山脈の入り口でもあり、登山客が通過する。
激流に沿って、1時間ほど上ると景色が楽しめるが、ドライブは難儀

レンタカーはジープのSUV 

労働者諸君の朝食、これが旨い。

〇本、ソングブックなどを買う

これから更なる勉強をします。
現地の雑誌を見ると今の音楽は多様化しており、沖縄サウンドも一つの潮流。

〇商売気持ちのない土地

土産もない。観光客向けのアンティークモールが数軒あった。
音楽関係のものは少ない。

記念にハーレーのバックルを買った。

ベーカーズフィールドは楽しめるが訪れるのは秋の週末がおすすめのようだ。
自分で運転するのが一番だが現地ではタクシーも手ごろ。
最近のベーカーズフィールドサウンド盤、これらは売れたそうだ。

こういう日本人があまり行かないところに米国の魅力はあると感じた。

以上