1、ウィリー・ネルソン「赤毛の流れ者」

Redheaded Stanger by Willie Nelson 1975

このアルバムの素敵なところは15の曲がひとつの物語になっているところだ。ウィリーが自分でアレンジしてプロデュースした。

ストーリーはモンタナのならず者が酒場で人を殺し逃げる。酒場女の彼女がいたが別れ、デンバー、コロラド辺りで山の中で野宿し、自分の人生を悔やむ。デンバーは夜空の宝石のようだが、荒野で一人は寒い。酒場のピアノ曲「オーバー・ザ・ウエィブズ」(フランスのメロディだった)も間奏に入る。

最後の方には「ハンズ・オン・ザ・ホィール」これは若い曲だが、さすらう曲、川で子供と鯨を釣る、傍には彼女が微笑んでいると言うような映画のシナリオのようなアルバムだ。曲目は伝統的なもの、

他人作のもので「ブルー・アイズ・クライング・イン・ザ・レイン

(Blue Eyes Crying in the Rain by Fred Red)

ウィリーはこのアルバムを出す年齢、40代半ばまで作曲者として高名だった。シンガーとしては恐らくこのアルバムがデビューだ。